2005年09月25日
ホーム・アウェイ・フロム・ホーム

「Home away from home(ホーム・アウェイ・フロム・ホーム)というフレーズがある。「ホーム」がただひとつしかない自分の「家」だとすれば、「ホーム・アウェイ・フロム・ホーム」は、自分が住む家ではないものの、それと同じくらい心地よく、リラックス出来、馴染み深い場所を意味し、誉め言葉として使われる。日本は、同時に、私が住む北カリフォルニアから遠く離れた祖国でもある。私の故郷、京都に着いた9月15日以来この2週間というもの、「ホーム」という言葉に包含されるこれらふたつの意味は、実は、今のところはっきりと感じられないというのが正直な感想であると言わねばならない。
"ホーム・アウェイ・フロム・ホーム"の続きを読む2005年04月16日
あれから10年

私たちにとってバリは特別な意味を持つところだ。1994年10月、ハネムーンで始めて来たのがここだった。二人でアメリカの外を旅したのもそのときが初めてだった。あの頃、デンパサールは中堅の町で、ウブドには小さな村の雰囲気が漂っていた。あまりにも変わったバリの様子に、今回私たちが到着したときの印象は知らない町に迷い込んだときのそれと同じだった。ウブドは、しかし、バリ文化の中心地であり続けていたし、バリの人々にとっては今も重要な地位を占めている。そして10年間を経た今もこの町は田んぼに囲まれていて、そのことが初めて訪れたときの様子を思い出させる要因となった。
"あれから10年"の続きを読む2005年04月13日
新年水掛祭り

タイの4月は夏の到来と共に新年も迎える。新年の行事は「ソングクラン」と呼ばれ、3日間の祝いに国中が沸き立つ。この休日の間、タイの人々は寺院に参拝して健康と商売繁盛を祈り、家族や友人たちと過ごし、旧年の罪を国中で行われる水掛祭りで祝う。お互いに水を掛け合い、タルカムパウダーのペーストを顔に塗り合うのが習慣だ。街を歩くだけで全身びしょ濡れになるのは当たり前だが、一年を通じて最も暑いシーズンにふさわしく、汗を流し涼むことが出来る点では歓迎すべきことだろう。
"新年水掛祭り"の続きを読む2005年04月04日
砂塵の彼方へ

シエムリープの4月は耐え難い乾燥した猛暑に覆われていた。町の道路は埃っぽくて汚い。路上に住む子供たちがそれを如実に反映していた。赤ん坊を抱えた母親たちは観光客が集まるレストランの直ぐ前に立って小銭をせがむ。この町の人々は皆どこかとげのある態度を持っていた。暗い過去を背負った国が未だに漂わせるムードなのか、それとも継続的な貧困のせいなのか。4月を迎え、この町の観光シーズンは終わろうとしていて、高級ホテルの窓のほとんどに灯りが点ることはない。観光市場向けのサービスは欧米、日本対応の価格で高い。現地の人々が立ち寄る屋台さえもが外人用の値段表を用意している。私たちはこの町に着いたばかりなのだが、この町とはどうも相性が悪いようだ。
"砂塵の彼方へ"の続きを読む2005年03月28日
百万頭のゾウ、白いパラソル

またまた世界遺産のサイトに来てしまった。ラオス北部のルアン・プラバーン(あるいはルアン・パバーン)は、その町全体がユネスコ指定の世界遺産である。ブランドも名高いあるガイドブックには「観光客にとってはラオスの中でも最大の見せ場」と銘打たれているため、私たちはむしろそれが心配だった。今までのラオスの旅で感じてきた静かな美しさが、ユネスコ指定のステータスに押しつぶされているかも知れないからだ。しかし、この町の文化と魅力が今も残されているのを見て、私たちの心配が無用だったことが分かった。
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