2004年05月08日
家は空、胸は一杯

サンフランシスコベイエリアを車で出発する当日の朝、自宅は空っぽだった。一方、私たちの心と頭の中は感謝と興奮と別れの悲しみ、それにさまざまな感情が交わって一杯。
自宅を空き家にする過程ではデイブとモニカが疲れを見せない働きで助けてくれた。彼らは三日連続で夕方から夜遅くまで手伝ってくれたのだ。引っ越しは私たちの予想を上回る労働量だったため、彼らのヘルプは重宝した。大きな家具を運び出した日は、カヤとタシがサンタクルーズから駆けつけ、若い筋肉とエネルギーを提供してくれた。これらの友達にはいくら感謝しても足りない。
この家を買って以来10年住まわせて貰った。基本的なことなのだが、雨風や強烈な日差しから私たちを守ってくれ、心も体も和ませてくれた。住まいの守り神がいるように感じた。その10年間、無意識のうちにいろんなものをため込んでしまったようだ。リンは要らないものをeBayで売ったりして物を減らしていたし、私たちは基本的になるべく軽く住むように心がけていたのだが。生活する上で本当にこれらの物が必要なのだろうか?物、物、物。これらの物を倉庫へ移動する間に見るのも嫌になった。反面、このような気持ちになる機会を与えられたのは大変勉強になった。
その一方で、生きていく上で何が本当に大切なのかを感じた。言葉だけではなく、本当に感じたのだ。家族や友達が次々と電話をかけてきて、優しい言葉を言ってくれた。本当に恵まれている。この事は、おそらくこの旅の間にも再認識するであろう事なのだが、旅が始まる前にすでにその感情を経験したわけだ。
猫のウィローについては心を悩まされた。この猫は引っ越しの間に何かを察知していて、最終的には私たちがどこかへ旅立つのを理解したようだった。出発の前の数時間、彼女はリンの周りを離れたがらず、2メートルほどの感覚でリンの後に付いていた。確かにウィローは知っていたのだ。

この日の正午、私たちは出発した。アリゾナは遠く私たちは疲労困憊の体だったが、何とか突き進み、翌朝の2時にスティーブとトレイシーの住むフェニックス北部の家に到着した。砂漠の丘の麓にある素敵な家だった。
満月が近い。
Posted by taro at 2004年05月08日 04:10写真に写ってるウィローの寂しげな佇まいになんとも胸が詰まっちゃいました。道中お気をつけて!
Posted by: nob at 2004年05月08日 15:57たろーさん 元気そうでなによりです。僕も嫁サンと2人きりなので、たろーさんたちのように 2人でいろんな経験をして、人生を、おーいにたのしみたいと思っています。 これからも、更新を楽しみにしていますので、是非、是非まめに新しい事を知らせて下さい。こちらに帰ってきたら僕の愛する嫁サンにもあってください。 いろいろ大変な事があるハズですが、それも、楽しんでいいお話を聞かせて下さい。 無事 お帰りになるまでは、絶対にMASAで待っています。
Posted by: Hiroshi Kato at 2004年05月11日 08:08