2004年05月26日
簡単すぎる入国

バルセロナには予定より一日遅れて22日の夕方に到着した。まず空気の違いを肌で感じた。湿気が高く、もちろんアムステルダムよりは暖かいが、日が暮れてからの風はまだ肌寒い。
アムステルダムからはEU諸国間を割安で飛べるEasy Jetという航空社で飛んだ。ウェブと空港のカウンターのみでチケットを販売している小さな会社である。バルセロナに到着したということはスペインに入国するということになるわけだが、税関どころか入国審査も何もない。オランダ入国時には少なくともパスポートに「記念スタンプ」を押してくれた。今回はそんなスタンプの機会さえ無かった。

ヨーロッパ諸国を旅慣れておられる方々には何の不思議もない事なのかも知れない。しかしアメリカに住んでいる人間にとっては驚きなのだ。ましてやスペインでは二ヶ月ほど前にマドリッドでテロが起こったばかり。EU参加国オランダからのフライトだからと言ってしまえばそれまでだろうし、実際にそれが理由なのかも知れない。スペインがイラクに送った兵士達を撤退させたからもう心配は無いと考えたのだろうか。あれほどの被害を受け、僅か二ヶ月後には国外からの入国者達をチェックしていない事はある種のショックでさえある。それとも、Easy Jet社を始めEU圏内のフライトを予約した人々の背景情報はすでに全て厳密にチェックされ、安全な客だけが乗っていると確認済みなのだろうか。ちなみにパスポートを見せたのはチェックインと搭乗の際のみだった。
一方、そもそもこれが本来あるべき近隣国同士の理想的なあり方なのだろうと納得もする。ヨーロッパが進化している証拠でもあるのだろう。どちらにせよ確かなのはこれらの国の警戒に関する考え方や感じ方がアメリカとは全く異なっていることだ。
アメリカや日本の政府やマスコミがあれほど宣伝している恐れは、特にアメリカの空港で顕著に現れる。国内線でさえもその例外ではない。アメリカ国民は「お国の安全のためだから」とただただ無言で、時にはブッシュ大統領への忠誠の表現なのであろうか、誇らしげにベルトを外し、靴を脱ぎ、ノートパソコンやPDAのスイッチを入れて武器ではないことを示し、自分達がテロリストではないことを証明するのである。
スペイン人は何を「恐れていない」のだろう?
Posted by taro at 2004年05月26日 15:57太郎、
写真を見て驚いた。easyJetじゃないの!これは当社の所有機(日本で節税が必要な投資家用に部分販売する物件だが)である可能性大。easyJet には何機もリースアウトしているから。航空機は隣の部で担当しているが、少し前までボクのところにいた若いの二人が航機に異動となり、揃ってアムス駐在になったの不思議に思ってた。そんなような仕事があるんでしょうな。でもいいねえ。アムス駐在だなんてさ。スペインでもいいけどさ。
EU圏内の国境について。
もう、そんな感覚は殆んど残っちゃいないだろう。
2年前の冬にロンドンからヘルシンキに入ったが、夜の便だった事もあるのか、何一つチェックはなかったどころか、タクシー乗り場に出るまで空港の従業員、イミグレ、税関の職員含め、誰ひとりおらんかった。
「ふざけんなよな、クソ寒いのに遠路はるばる来たのによ。」てなかんじ。不貞腐れてヴォットカを飲んで早々に寝てしまったら、翌朝ホテルの従業員に「昨日、ヘルシンキにお泊りになられるとは、アンタは何とラッキー!近頃オーロラはヘルシンキでは滅多に見られません。」だってさ。ぐぐぐ。
ついでにテロに対する恐れ、それに対する備え、と言う観点で言えば、欧州人(スペイン人が決して代表ではないと思うが)が無神経なのでなく、毎度のことだが米国がヒステリーにも似た騒ぎ過ぎをしているのでは?
どんなチェックにも限界はある。もちろん、ちゃんとチェックしたほうがリスクが軽減することは皆知っている。けれどドカン、と来る時はドカンだろう、といった歴史に裏打ちされた諦観みたいなものがあるんじゃないの?
別の言い方をすれば、本土が初めて攻撃されてヒステリー状態の米国と、今でも、何だかだといいながら、そこらじゅうで紛争だらけの欧州の市民が同じ感覚である方が不思議だろうな。
スペイン人は(スペイン人に限らず、欧州市民としよう)何を恐れるべきか、は体験的に(米国人よりも)身近に知っている。そして理屈ではなく、深い悲しみの中で、何が避けられないことなのか、ということについても(米国人よりも)理解している、ということではないだろうか? そもそもこの星の最も進化した生物は未だに信教の問題で仲間内で殺し合いをするような下等なレベルなんだから。理屈も論理もヘッタクレもないよな。特に今回はいつも以上に石油だ金だ、といった即物的な要素が目立っちゃってるし。人類は、歩むべき神への長い道を、少し逆に戻っちゃってるのではないかと危惧する。ヒトの、種として進化が一定の限界、或いは踊り場に差し掛かった、と言われて久しいが。
こんにちは、お元気そうですね。
さて「スペインは何を恐れてないか」を読んで。。。
この前の列車テロで、大きい犠牲がでたのですが
、たまたま前政権がアメリカに異常に肩入れしてしていた為にあったテロでその一週間後の選挙で完敗、新政権誕生となりこれで、スペインのイラクはほぼ終わった、そのために新たなテロ被害はもうないだろうというのが皆の認識でしょうか。
あとイラクにアフガン、パレスチナ etc そしてテロはこれは全てアメリカ一人のことで、やるのもやられるのもアメリカ一人。
対岸の火事とスペイン人はみんな思ってます。
最後に、スペイン人は開けっぴろげの陽気なラテンと皆が思うかも知れませんが、日本人以上に保守的です。時間に対する感覚は、日本人アメリカ人には理解不能的なところがありますが、金銭感覚は私たち以上にすごいシビアです。
明日仕事でも、朝までパーテイーで騒いだりしますが、その夜の予算がこれだけと決めたらビタ一文余計なお金は出さないとか (笑)
あと、面白いことにスペイン人は自分たちは外国人からどう思われているか、結構よく認識してます。
Posted by: HILLのオーナーです at 2004年06月11日 09:13