2004年10月01日

バンコックの笑顔

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タイは多くのトラベラーが訪れるだけでなく、周囲の国々を旅する人々にとって休息の一時を提供する所でもある。その理由には他国との交通が整っていることや、タイ国内での旅の便利さ、文化などもあるだろうが、タイの人々が生み出すある種の安心感が旅人を引き寄せているように思えてならない。昆明からわずか二時間弱でバンコックに到着した私たちは、瞬時にして肩の力が和らぐのを感じた。

この旅のオリジナルプランでは、この時期ここバンコックに来ることは計画してはいなかった。チベットからヒマラヤ越えでネパールに入り、さらに南下してインドへ向かう予定だった。ネパールには1999年に訪れて素晴らしい体験を得ることが出来たのだが、ネパールの不安定な情勢がその時の思い出にも影を落とす可能性があることと、チベット入境時には中国?ネパール国境が閉鎖されていたことなどから予定を変更、タイで一ヶ月過ごすことにしたのである。

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バンコックに来たのはこれで四回目。最初は1996年、そして前回は五年前、ネパールからアメリカへ帰国する途上で一週間滞在した。そして今回、この街を徒歩やバスで回って感じたのは、バンコックは今やワールドクラスの都市に成長したという確信だった。

以前は真っ黒な噴煙をまき散らしながら走っていたタクシーやトゥクトゥク(三輪バイクタクシー)やトラックは、今は条例によって新しいマフラーの使用が義務づけられ、歩いていてもそれ程苦にならない。タクシーはほとんどが新しい車種でしかも冷房完備。以前は本物のブランド商品を売る店は少なく、しかもタイ人の客はごく稀だった。現地の人々は主に氾濫するブランド銘柄の海賊版を買っていた。今回驚いたのはショッピングセンターに本物のブランド商品が並び、一般のバンコック市民が客層を占めていることだ。(コピー商品が無くなったというわけでは決してないが。)

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そしてビルの現代化と高層化は今も着々と進んでいる。街の衛生状況は向上しており、先日まで居た中国の主要都市に比べても明らかに勝っている。交通渋滞は相変わらずだが、前回は工事中だったBTSが走り、今年の八月には地下鉄も開通した。もちろん発展途上国と呼ばれる国の特徴も残ってはいるが、今はむしろそれが愛嬌のようにも感じてしまう。

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しかしこの都市開発がもたらした変化は、現在世界中で行われている都市の現代化に比べると必ずしも急激なものではない。バンコックの場合、その変化はゆっくりと時間をかけて向上している印象がある。これは私たちが持つある種の偏見であろうか。そして何よりも現代化に伴うストレス度の上昇によって人々の顔が緊迫した頑なな表情に変わることはなく、このコスモポリタンに住むタイの人々は今も大きく、ゆったりとした笑顔を見せてくれるのである。今後、さらに現代化してゆく間も、タイの大きな魅力であるこの吸い込まれるような笑顔だけは残って欲しいと私たちは望んでいる。

Posted by taro at 2004年10月01日 00:51
Comments

バンコクに降り立ち、飛行場を出た時に
ムワーっとまとわりつくようなあの生温い空気..
タイの旅はあの無茶苦茶汚れた空気と
車の騒がしいクラクションの洗礼から
始まっていました。

あの黒煙でケホケホしていたことが
何だか懐かしいです。

たろーさんの写真を見る限り
子供たちの笑顔とまた逢えそうですね。

次のタイはいつかなあ。

Posted by: 理絵 at 2004年10月19日 03:55

バンコクのうらやましい映像を拝見させていただきました。今日、山形の新庄で、「まちなか活性化シンポジウムin新庄」小さな町の大きな取り組みと題して、大分県の直入町、徳島県の上勝町、滋賀県安土町、福島県の会津若松市の方々に来ていただきました。
そのなかで、地球温暖化防止に向け、日本で何が出来るのか。バイオマスというだけではだめ、アルコールを本気でつくるか、堆肥を本気でつくるのか、はたまた、街並みはこれでいいのか。・・・・・・など、合計5時間以上のバトルを行いました。
結論は、言った自分がやるということと、ネットワークを築くことの大切さかなと。
イギリスのTCM、ドイツの環境・温泉・療養。
自分の町に誇れるものを見つける、きちんと認識することのお大切さ。
旅すり人は風の人といわれています。住んでいる自分たちでは自覚しない宝を民指揮させてくれます。「土の人」「水の人」「光の人」こんな言葉はわかりますか?
旅することは、新しい発見とともに、地元の人々に語りことによって、訪れた地域に誇りをもたらしているそうです。
また、きれいな写真を期待しております。


Posted by: inoue akira at 2004年10月24日 22:01

届きましたか?
風の人の意見が、地域の誇りを自覚させるらしいです。
住んでいるだけでは、誇りはもてなく、自分の地域の良さは、外から来た人の言葉で自覚を持つとのこと。
風の人・土の人・水の人・光の人

たぶん、風の人だろうと思います。
体に気をつけて旅を続けて下さい。


山形県新庄市/井上章

Posted by: inoue akira at 2004年10月24日 22:08

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