2004年05月08日

アリゾナからアムステルダムへ

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アメリカから発つ前にリンの家族が居るアリゾナで数日を過ごすのは、確かに良いアイディアだった。休み無く費やした二週間と出発の間の数日がバッファとなった。最後の準備項目を少しばかり平静な頭と気持ちで片づけることができたのもスティーブとトレイシーがアットホームな環境を与えてくれたからだった。

私たちは砂漠と巨大なサボテンが立ち並ぶ丘の風景を楽しんだ。出発の前夜、満月がこれらを青く照らして美しかった。僕は少しの間その光の中で瞑想した。そのお陰で予想していた興奮の「前夜」は、すぐに眠りに就けたので短くはあったが深く休むことが出来た。

トレイシーは本当に親切だった。朝早くから私たちを空港へ送り届けてくれた上、暖かいハグで見送ってくれた。

空港内のコーヒーショップで、私たちは何故かとても平静だった。嵐の前の静けさか、私たちがただ疲れ果てているだけなのか、それともこの新たな現実がまだ浸透していないだけなのか。その理由はすぐにも分かるだろう。

旅が始まった。

Posted by taro at 04:17 | Comments (0)

家は空、胸は一杯

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サンフランシスコベイエリアを車で出発する当日の朝、自宅は空っぽだった。一方、私たちの心と頭の中は感謝と興奮と別れの悲しみ、それにさまざまな感情が交わって一杯。

自宅を空き家にする過程ではデイブとモニカが疲れを見せない働きで助けてくれた。彼らは三日連続で夕方から夜遅くまで手伝ってくれたのだ。引っ越しは私たちの予想を上回る労働量だったため、彼らのヘルプは重宝した。大きな家具を運び出した日は、カヤとタシがサンタクルーズから駆けつけ、若い筋肉とエネルギーを提供してくれた。これらの友達にはいくら感謝しても足りない。

この家を買って以来10年住まわせて貰った。基本的なことなのだが、雨風や強烈な日差しから私たちを守ってくれ、心も体も和ませてくれた。住まいの守り神がいるように感じた。その10年間、無意識のうちにいろんなものをため込んでしまったようだ。リンは要らないものをeBayで売ったりして物を減らしていたし、私たちは基本的になるべく軽く住むように心がけていたのだが。生活する上で本当にこれらの物が必要なのだろうか?物、物、物。これらの物を倉庫へ移動する間に見るのも嫌になった。反面、このような気持ちになる機会を与えられたのは大変勉強になった。

その一方で、生きていく上で何が本当に大切なのかを感じた。言葉だけではなく、本当に感じたのだ。家族や友達が次々と電話をかけてきて、優しい言葉を言ってくれた。本当に恵まれている。この事は、おそらくこの旅の間にも再認識するであろう事なのだが、旅が始まる前にすでにその感情を経験したわけだ。

猫のウィローについては心を悩まされた。この猫は引っ越しの間に何かを察知していて、最終的には私たちがどこかへ旅立つのを理解したようだった。出発の前の数時間、彼女はリンの周りを離れたがらず、2メートルほどの感覚でリンの後に付いていた。確かにウィローは知っていたのだ。

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この日の正午、私たちは出発した。アリゾナは遠く私たちは疲労困憊の体だったが、何とか突き進み、翌朝の2時にスティーブとトレイシーの住むフェニックス北部の家に到着した。砂漠の丘の麓にある素敵な家だった。

満月が近い。

Posted by taro at 04:10 | Comments (2)

2004年04月13日

ロブ&ジル宅でのお別れ会

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ロブとジル夫妻がゴールデンゲートブリッジの北、マリンにある彼らの家で、ベイエリアに移ってすぐに出会った多くの旧友達との集いを催してくれた。旅の準備で細かな事に神経を使って疲れてしまっていたリンにとっては絶好のタイミングでの休日となった。私たちは共に友達と数時間リラックスできることをとても楽しみにしていたのだ。

ジルがリビングルームでリンのアートを展示してはどうかと提案してくれたので、レナタがどの作品を持ち込むかを選んでくれた。パーティー当日の土曜日、私たちは作品を車に載せ、マリンへと出発。到着後、リビングの片隅にイーゼルとビンを置き、作品を展示した。その日集まった友達は、10年以上も付き合ってきた中ではあるのだが、リンのアートを実際に見たことのある人はごく僅かだった。彼らは皆とても気に入った様子だった。私たちがこの旅から帰還した後に行うであろうサウスベイ[サンノゼ市付近]での展示会には皆きっと来てくれるだろう。

友達が集まり始めた頃、キャシーが私たちがこの旅で訪れる予定の場所をリストアップして壁に貼ればいいと提案した。このリストはそのまま世界地理のクイズになった。(アメリカ人は一般に世界の国名、地名に全く疎い。これで「世界の主導者」と自負しているのだからたまったものではない。)ロブとジルの娘、クレアが世界地図を持ち出して来て、大人達に助け船を出していた。誰も知らなかったのがアーメダバッド、バイカル湖、ウランバートルだった。

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暫くすると、家中が親しい顔で一杯になった。それぞれが食べ物を持ち寄るポットラック形式の食事で、テーブルの上は満載。食事の前にはテーブルを囲んで皆が手をつなぎ、輪を作り、そしてウォンビーが私たちを見送るための素晴らしい言葉を伝えてくれた。ロブが「YOU GUYS ARE THE EYES OF THE WORLD(君たちは世界の目だ)」と付け加える。そう、あのジェリー・ガルシアも歌った「Wake up to find out that you are the eyes of the world(朝起きて君が世界の目であることを見いだすんだ)」。そう、私たちはそれぞれが皆世界の目、なのだ。

そうして夜が更けていった。さよならが交わされ、友達はそれぞれその家を後にした。朝2時になり、3時になった。そしていつの間にか朝4時半。リンは数人の女友達と話し続けていた。彼女たちはこのマジカルな時間を、霧に覆われたベランダにある暖炉の火の前で人生の深みについて語り明かしたのだ。

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最初は友達と数時間リラックスするだけのつもりが、夜を徹したパーティーとなってしまった。結局私たちは日曜日の午後3時頃、ようやく帰路に就いた。疲れてはいたが、不思議にも素晴らしくリフレッシュ出来ていて、旅立ち前の準備の忙しさに戻れる気がしていた。友達よ、有り難う。あなた達は確かに元気になる愛とサポートを分けてくれたのだ。

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Posted by taro at 23:36 | Comments (0)

Welcome!

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グローバルフュージョンへようこそ!

まず始めに、励ましのお言葉、ご提案やご批判、旅先でのお勧め、そして募金を頂いた皆様に心より御礼申し上げます。このプロジェクトがここまで進行出来たのは皆様のお陰です。有難うございました。

さて、私たちは旅の準備の最終工程に入り、忙しい毎日である。

自宅は借り手が決まった。この件は、旅の計画決行に向けての大前提であっただけに胸を撫で下ろしている。

もうひとつ私たちを悩ませたのは猫のウィローの事だった。あの猫は家族の大切な一員である。わずか一年間とはいえ、この土地を離れる事が彼女に大きな影響を与える事になる事が心配だったのだ。幸いにも近所の一家がウィローを引き取ってくれる事になった。裏庭を隔てただけの違いだから、環境に大差は無い。その一家に彼女を紹介して以来、すっかり彼らになついているようなので大いに安心した。

私はこの二ヶ月間というもの本職のプロジェクトで多忙を極めていたのだが、そのプロジェクトもようやく完成した。会社には辞職願を提出し、4月16日金曜日がこの職場最後の日となる。

リンは私が忙しくしていた間に倉庫のスペースを確保し、ホテルの予約(アムステルダムでの数日間、モスクワとウランバートル)や旅行保険を手配し、さらに荷造りも始めた。彼女のiPodに、私たちの好きな音楽もロードしている。

来週月曜日の夜にはNorCal Fusion Bon Voyageパーティーと銘打ってローカルの音楽仲間達が集まってくれる予定だ。このパーティーはクラブのオーナー、3つのバンド、ひとりのDJ、オーガナイザ、展示するアーティスト達などが、全てある音楽関係のメーリングリストのメンバーによって行なわれるものだ。とても楽しみにしている。

この旅の最初の行き先となるアムステルダムへのフライトは5月5日。出発まであと三週間・・・

Posted by taro at 15:09 | Comments (3)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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